かなり昔の本ではありますが受験に関してなにかヒントになることがあればと思い読んでみました。
この本は
・縁故のない子の慶應幼稚舎合格体験記
・幼稚舎の受験について
・成蹊、東京学芸大附属の合格体験記
・受験に際しての注意
・入試の現状、幼児教室について
・合格させる親
について書かれている本でした。
初版が1999年なのでその頃の幼稚舎のことを知らない方は面白いのでは?と思いました。
第3版も2007年なので古い情報もありますが
役に立つ部分も多々あり、おすすめするかと聞かれたらおすすめします。
ほぼほぼ中古しかないのでお値段(200円~)以上の価値はあると思います。
昔の幼稚舎
現在とは違うでしょうが噂話程度に見ると面白い。
1999年から2002年度まで舎長をつとめた金子氏について書いてありました。
金子氏の頃は大きく入試が変わった
金子氏がなるまでは推測ではあるが縁故が9割
縁故と無関係の実力派が7%だったらしい。
2003年から福川氏に代わり2006年秋の入学試験では70数名中60数名が兄弟枠、縁故枠が回復した
舎長が伝統を守ろうとしているのがわかる数値
母親が幼稚舎出身の人が減ってきている
世間では幼稚舎出身なら受かると思われがちだが、落ちる人数のほうが多い
入試について
舎長によって多少入試が変わる
1993年からペーパー試験がなくなった
合格発表までの日数が他校に比べ長い
試験は3月生まれの子から行われる
幼児教室では対応しきれないような部分を探し、試験に課す
大人と目線を合わせることができなかったり、胸を張って自分を出せない子はうからない
幼稚舎に強い幼稚園(若葉会、上野毛)
ペーパー試験はないがペーパーのできないような子は受からない
絵画制作は楽しんでできるか、指示通りできるか、手先の巧緻性、創造性が必要。経験がない子は他の子供の動きを見てから行動しがち、初期段階の行動に戸惑いが見られる。
親面接での両親の立ち振る舞い、椅子に座るまでに判断されている
※この項目に関しては著者の視点も多く含まれているので絶対ではない
幼児教室について
ここの部分は大変参考になった。
古い本ではあるが書かれている内容は今も通じる部分がある。
気をつけたい幼児教室は以下
・大手は多くの情報を持っている。均一の授業のためにカリキュラムが組まれている、が教師がいい教師とは限らない、それなりの教師数を集めるので、教師の質が違う
・単価コースを掛け持ちする結果費用が膨大になる幼児教室
・幼児教育にはお金がかかるというイメージを植え付ける教室
・志望校をお決めになるのはお母さんですからといって志望校相談に応じない教室
・体罰のある教室(三歳児が間違えてボールをけっただけで立っておけ、という教室)
・個人規模の教室(独立開業の場合、実力があって辞めたのか、なくてやめたのか、前に勤めていた幼児教室の教材を使う、自分の子供を合格させた母親だからといって教えるノウハウがあるわけではない、できない生徒はできるまで帰さない)
これから幼児教室選ぶ方は是非ご参考に。
以上さらっとですがご紹介でした。他にも幼稚舎のことが色々書かれており面白かったです。
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