絵本が子供にとって良いのはよく言われますが
何がどういいのか。
絵本を読むと
・言葉 (ex.うさぎ、みかん)
・感性 (ex.かわいい、おいしそう)
・行動 (ex.真似して絵を書く)
が反映される。
また読んでいく段階で親子で共感できたり、子供が何か話しだして考えていることがわかる。
良い絵本
一度自分が読んで読み終えたときの感じが良かった本。
レビューが良い本の中には大人うけが良くよいとされていて、子供向きでないことがある。
破滅的、陰惨、残酷といった「陰」の部分あるものは「陽」を知った上での「陰」なので
子供には基本「陽」の本が良い。
また子供に対しての思いや願いがはいった本。
どんな子供に育ってほしいかを反映した心の経験ができる本が良い。
好ましい絵本の共通点
色
見ただけで楽しい気分になるのは子供の本に求められる条件のひとつ。
丁寧に絵が描かれている
毛一本まで丁寧に描かれており、観察の鋭さがうかがえる。
観察がしっかるされたうえで必要な部分をきっちり丁寧に表現しているのがよい。
各ページの絵と全体の絵
各ページの絵はそれぞれの話の内容の絵しか描かれていないが、全体につながる絵になっているものはより理解しやすい。
文章
絵本は絵で内容がわかることも多いが、誰がどうしたと主語と述語が対応していることが良い文章の基準のひとつ。
また絵本は絵と文章がそれぞれの特性を生かして絡み合って生まれる。
絵は一瞬の具体物の形を見せるが意味は表現できないので文章で語る。
↓木の実には重いのと軽いのがあり、言葉で説明されて初めてわかる。
主人公の年齢
子供は主人公と自分を重ね合わせて読んでいることが多いので同じくらいの年の子が出てくる本がおすすめ。主人公の名前が同時だったりするとより一層興味をもって読んでくれる。
また登場人物と同じ気持ちになって絵本の世界を経験するので、有用かどうかは登場人物の行動と結末が重要。
登場人物の気持ちや行動が認められ、肯定されることが大切。
本の年齢
初版○○年と必ず書いてあるのでチェックしてみるのもいい。
歴史が長く多く刷られている物はそれなりに支持されている本。
昔話
いろんな出版社から出ているが、同じ題名でも内容が若干違うので2、3冊見比べて読むとよい。
桃太郎と鬼、さるとかになど対立と葛藤という構造がある。
社会の規範を凝縮して端的に表現している物が昔話で、結末として対立しているものが仲良くなることはないが時代や社会によって対立がゆるめられて伝えられる場合もある。
幼児には、はっきりした価値観の内容のほうがわかりやすい、あいまいな内容のものは多角的に物事を捉えられるようになる小学校高学年くらいからでよい。
👆すごくかわいい椅子。親子で手作りして置いておくといい思い出になりそう。
引用:よい絵本とはどんなもの?永田桂子著
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