慶應幼稚舎・早実初等部・筑波小学校に合格する子育て 小学校受験は「お家での過ごし方」で決まる! [ 山岸顕司 ]
私立小学校の入試を担当されていた方が書いた本でした。他の受験関連本はほとんどが幼児教室の先生が書いた本なので新たな視点から受験を見ていて面白かったです。特に面接のところは興味深かったです。面接がある方は一度読んでみても良いかと思います。
気になったところを少し抜粋
試験で何を重視するか
ペーパー重視校と行動観察重視校にわけられる
ペーパー重視校はペーパの結果が物をいい、知育が高い子が合格する。子供の努力や準備に対して公平な結果でる・・暁星、雙葉、白百合、成蹊
行動観察重視校では子供の輝きを見ている、主観的な先生の印象で合格が決まる。先生の耳目を集める発言ができたり、目を見張るような行動ができる子、絵の印象が子供らしく素晴らしいと感じられ先生とのやり取りでその子の発言が秀逸だったりする子。指示を1回で聞き取る注意力、継続した集中力、正確な判断力、発表力、表現力が試される・・慶応幼稚舎、早実初等部
知力が高い子の特徴
遊びに対する集中力と、遊びを発展させる知力のレベルが普通のことは違う。表情もいききとしている。お友達を巻き込んで遊ぶ言語力、行動力、発案力、拡散思考の高さがある。
体力があり体幹のバランスが良く、先生の話と合図が聞ける。真っ先に飛び出しゴールまで駆け抜けることができる。30メートルを疾走する様子を見ただけでその子の潜在能力がわかる。
クマ歩きの早い子、50m走が速い子、計算能力が高い子はシンクロしている(国立小学校40年間の研究データで証明されている=クマ歩きで計算能力が高い子を選んでいる)
感じのいいご家庭とは
・受験する学校のことをよくご存じで大好きという印象
・教育方針を理解しようなさっていることが伝わる
・自然と敬意を持っていることが態度から伺える
・親が笑顔で礼儀正しい挨拶ができる(守衛さんにもできる)
つまり受験する学校を第一志望だと思ってくださるご家庭で、教育哲学がしっかりしていて、謙虚な雰囲気を持っている家庭
家庭でのチェックポイント
・あいさつができ、人の話を聞くことができる。場に応じて敬語が使える。
・「はい」と返事ができありがとう、ごめんなさいが状況に応じていえる
・親の目のないところでも安全に気を付けた行動ができる
・大人同士が会話している間、話に割り込まず、おとなしく待つことができる
・公共の場で指示が守れ、静かにすべき場所では自分を抑制できる
・居ずまいを正し背筋を伸ばし、正しい姿勢が保てる
・机に向かい、正しい姿勢で本を読んだり指示を聞いたり、ペーパーに取り組める
・床に正座ができる
・体操座りが長く続けられる
日々の親の対応
箸がもてるようになるまでは「できるようになったね」と褒める、箸を持てる子(成長した子)にはできたから褒めるではなく努力していることを見つけて、その取り組みや過程を褒める
ペーパーでできないときがあっても、3回くらい説明したぐらいじゃまだまだ、基本は100回説明する気持ちで対応。あと97回言えばわかってくれると思えば最初の10回や20回は大したことじゃなく思える。
苦手な分野があるとき10枚すべて苦手な分野のものをやるのではなく、7枚は得意分野、3枚は苦手分野にする。
面接、願書の部分は興味深い内容でした。一読してみてはいかがでしょう。
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