今回は女子校という選択という本の紹介で面白かったところをピックアップ。
特に教え方については今後使えそうだなと思いました。
女子校は以前と比べ減ってきている
女子校が減った要因は戦後の共学化の波で減ったのと、男女共同参画社会の実現を盾にしながらしながら実は少子化もあって生徒数が集まらないから、だそう。
男子と女子では自律の促し方が違う
男子の場合、失敗を繰り返してはじめて自律が可能になるという特徴がある。最初にルールを設定し厳しく指導してしまうと生徒たちが自律を学ぶチャンスがなくなる。男子校の教員はあえて生徒たちがバカをやるのを見守り失敗を経験させるような関わりをする。
女子の場合、先にルールを示すことでそれを守りながら自律を身に着けられる子が多い。礼法を見よう見まねで習い、自分のものにすることができる。だから女子の場合厳しめの規律を設け、他律から始めてもそれが次第に自律に結びつくことが期待できる。
男子と女子、教え方を変えると成績が上がる
数学:女子の場合は一番の問題から順番に説明しながら解いていかないと次に進めない。途中でわからなくなったら一番からやり直さなければならない。細かいステップを刻みながら具体的に数値を挿入するなどして説明しなければ理解できない。
男子の場合は概論だけを説明し、あとは実際に問題を解かせるほうが早い。抽象的な説明でいきなり理解できる。
英語:女子は文脈優先で感覚的に読解する。
男子は文法に則って数学的に読解する。
国語:物語について女子は行間に込められた登場人物や筆者の感情を読み取る。男子は行間が読み取れない。
論説文については女子は前から一文ずつ順に読みこなしていくが、男子は全体の構造を捉えたうえで段落ごとの主旨を捉えて全体的に読み解こうとする。
質問の答え方も、男女別に
男子が質問に来たときは、解法を知りたい時。余計な説明はしなくていい。
女子が質問に来たときは、いきなり解法を教えるのではなく「どう思うの?」「どこまでわかったの?」と聞きながら考えの良い部分を認め、会話を通して答えを引き出してあげるような関わり方が有効。女子は解法が知りたいのではなく、自分がわからなくて不安な気持ちをわかってほしい。
女子校のメリット
・女子に特化したしつけ、生活指導が可能
・女子に特化した教科指導が可能
・女子に特化したライフデザイン教育が可能
・男子に邪魔されず、女子の特性を伸ばすことができる
・女子同士の集団力、共感力を磨くことができる
・女子ならではのリーダーシップを磨くことができる
・ジェンダーの壁を乗り越えやすい
学校別の記載もあり聖心、日本女子大付属、白百合、立教女学院等が記載されていました。高校の内容中心でしたがちらっと見てみるのもよいのではないでしょうか。
気になった方は読んでみてはいかかでしょう。
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